M4 Mac上のVMware FusionにインストールしたArchLinuxとホスト間のファイル共有についてのメモ

M4 MacでVMware Fusion上のArchLinuxにopen-vm-toolsを導入したのでその手順をメモしておきます。なおArchLinuxはCUIで利用しているため、GUIに関する機能に関してはインストールを省略しています。x86_64環境下であればpacmanで導入できますが、arm環境下では該当のパッケージが存在しなかったため、自前でビルドしてインストールします。

依存パッケージのインストール

まずは依存パッケージをインストールします。git等すでに入っているであろうパッケージについては省略しています。

sudo pacman -Syu automake make autoreconf fuse3 protobuf grpc libloot pkg-config libmspack libglib2.0-dev xmlsec rpcsvc-proto

ビルド

open-vm-toolsをgithub上からダウンロードしてビルドします。gtkは不要なので外します。

git clone https://github.com/vmware/open-vm-tools.git
cd open-vm-tools/open-vm-tools/
autoreconf -i
./configure --without-gtk3 --without-gtk2 --without-x
make
sudo make install
sudo ldconfig

共有フォルダの設定

共有したいフォルダをあらかじめVMware Fusion上で設定しておきます。その後、以下のコマンドを叩くと設定したフォルダ名が表示されます。

vmware-hgfsclient

マウント

上記フォルダをマウントします。/mnt/hgfsは一例です。マウント先は任意の場所で問題ありません。

sudo vmhgfs-fuse -o allow_other -o auto_unmount .host:/ /mnt/hgfs

マウントするフォルダ名を明記する場合は、.host:/のあとに記述します。

# 共有フォルダ名がshareの場合
sudo vmhgfs-fuse -o allow_other -o auto_unmount .host:/share /mnt/hgfs

起動時に自動マウントする

/etc/fstabに記述する方法では動作しませんでした。mountコマンド自体がfuse.vmhgfs-fuseを受け付けないため、サービスとして起動時にマウントするようにしました。

適当な名前で/etc/systemd/system以下に設定ファイルを書きます。ここではvmshare.serviceという名前にしていますが、名前は何でも構いません。

[Unit]
Description=Load VMware shared folders
ConditionVirtualization=vmware

[Service]
Type=oneshot
RemainAfterExit=yes
ExecStart=vmhgfs-fuse -o allow_other -o auto_unmount .host:/share /mnt/hgfs

[Install]
WantedBy=multi-user.target

shareの部分は共有フォルダ名に置き換えてください。保存したらサービスを起動します。

sudo systemctl enable vmshare.service
sudo systemctl start vmshare.service

再起動してログインし、マウントされていることを確認します。

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