Liftをインストール

というわけで、Liftをインストールしますね。

LiftはScalaで書かれたWebフレームワークです。既存のフレームワークのいいところだけをとったフレームワークらしいです。
ScalaのフレームワークとしてはLiftの他にもUnfilteredやScalatraなどいくつかありますが、今回はfoursquareが利用したLiftを使ってScala Webアプリを書いてみようかなと思います。
詳しく知りた人はググってください。

必要なもの

Liftのインストールでは、以下のものが必要になります。
  • Maven
  • m2eclipseプラグイン
  • Scala IDE for Eclipse
ScalaとLiftについては、プロジェクト管理システムのMavenがうまくやってくれるので必要ありません。

Mavenのインストール

Mavenはプロジェクト管理システムです。なんかいろいろやってくれるみたいです。
LiftはこのMavenを用いてビルドを行います。現在LiftはMaven2を用いてビルドを行なっているようですが、今回はMaven3を使ってLiftプロジェクトを作成してみたいと思います。

まず、以下からMavenをダウンロードします。

http://maven.apache.org/download.html

Maven 3をダウンロードします。このブログを書いている段階ではMaven 3.0.4が最新版のようです。
ダウンロードしたファイルを適当な場所に展開してパスを通します。終わったら、以下のコマンドを入力して正しくインストールされているかどうかを確認します。

mvn --version

"M2_HOME"という環境変数にMavenを設置した場所を設定するといいらしいですが、私の環境ではこれを設定すると動かなかったので設定しませんでした。

m2eclipseプラグインのインストール

EclipseからMavenを使うためのプラグインです。
http://eclipse.org/m2e/download/の「Update Sites」下にある「Latest m2e release (recommended)」に書いてあるURLをコピーし、Eclipseの「ヘルプ」→「Install New Software」からプラグインをインストールしてください。

Scala IDE for Eclipseのインストール

http://scala-ide.org/download/current.html からScala2.9向けのプラグインをインストールします。
緑色の部分をクリックするとURLがコピーされますので、Eclipseの「ヘルプ」→「Install New Software」からプラグインをインストールしてください。

Liftのインストール

では、Liftのインストールを行いましょう。

本稿執筆時の最新版は2.4のようなので、以下バージョン2.4について説明します。
まず、プロジェクトのフォルダ(これがLiftをインストールしWebサービスを開発するフォルダになります)を作成し、ターミナルorコマンドプロンプトからそのフォルダへアクセスします。

フォルダへ移動したら、以下のコマンドを入力してLiftプロジェクトを作成します。

mvn archetype:generate -DarchetypeGroupId=net.liftweb -DarchetypeArtifactId=lift-archetype-basic_2.9.1 -DarchetypeVersion=2.4-M4 -DarchetypeRepository=http://scala-tools.org/repo-releases -DremoteRepositories=http://scala-tools.org/repo-releases -DgroupId=jp.jumble -DartifactId=helloworld -Dversion=1.0
上記は一行のコマンドです。わかりやすいように改行を入れると、
mvn archetype:generate \
 -DarchetypeGroupId=net.liftweb \
 -DarchetypeArtifactId=lift-archetype-basic_2.9.1 \
 -DarchetypeVersion=2.4-M4 \
 -DarchetypeRepository=http://scala-tools.org/repo-releases \
 -DremoteRepositories=http://scala-tools.org/repo-releases \
 -DgroupId=jp.jumble \
 -DartifactId=helloworld \
 -Dversion=1.0
こんな感じです。

オプションの"-DgroupId"は一意なグループIDです。通常はデフォルトのパッケージ名を指定します。同じく"-DartifactId"は生成されるプロジェクトの名前です。これも任意の値を指定してください。

コマンドを実行すると、やや経ってから「Y: 」と表示されるので、エンターキーを押してください。「BUILD SUCCESS」と表示されたらインストール完了です。

Eclipseへインポートする

Liftのインストールが終わったら、これをEclipseにインポートします。
以下のコマンドを入力します。

cd helloworld
mvn eclipse:eclipse

先ほどのフォルダ内には、"-DartifactId"で指定されたフォルダが作成されていますので、その中に移動し、mvnコマンドを実行します。

これが終わったら、Eclipseからプロジェクトのインポートを行なってください。

動作確認

最後に、Liftが正しくインストールされているかどうかを確認します。
先ほどのプロジェクトのフォルダへ移動し、以下のコマンドを実行します。

mvn jetty:run

Jettyの起動が終わったら、「localhost:8080」へアクセスしてみましょう。以下の様な画面が出てきたらインストール成功です!

やっておくといいかもしれない設定

サーバーの起動が面倒な人は、「pom.xml」を右クリックし、「Run As」→「Maven Build」で開かれるウィンドウの「Goals」に「jetty:run」と入力しておくと幸せになれるかもしれません。

これを設定しておくと、同じく「pom.xml」を右クリックし、「Run As」から「Maven Build」(上にある方)をクリックすると、ビルド終了後にJettyが起動し、テストを行うことができます。

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